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カルデロン・ノリコさんについての国連人権理事会特別報告者の発言

時事通信は、2010年3月31日付の記事で、国連人権理事会のホルヘ・ブスタマンテ特別報告者の記者会見を以下のように報じた。

http://www.jiji.com/jc/zc?key=%a5%ab%a5%eb%a5%c7%a5%ed%a5%f3&k=201003/2010033100833

「日本国内の移民の人権問題を調べるため来日した国連人権理事会のホルヘ・ブスタマンテ特別報告者は31日、 都内の国連大学で記者会見し、あくまで「予備的な勧告」と断りつつも「国籍に基づく人種主義、差別意識は 日本にいまだ根強い」と指摘、人種差別防止に向けた法整備を求めた。
(中略)
さらに、両親が不法滞在で強制退去を命じられたフィリピン人一家の中学生カルデロン・ノリコさんの例などを念頭に
「日本で生まれ10~15年間暮らしていた子供の親が強制退去処分となり親子が離れ離れになった数々の実態を聞いた」と強調。 子供の利益を優先し「家族は分離されてはならない」と訴えた。」 (太文字は筆者による)

私は、私のブログの記事「Saving Private Ryan」で、カルデロン・ノリコ事件について、以下のように述べました。

「テレビなどマスコミを通じての知識しかないので間違いがあったらコメントください。ノリコさんの前にも似たような例があって、特別在留許可を与えたことがあったようでしたが、当時の森法務大臣は統一的な基準を法務省内で検討する前に、両親をフィリピンに強制送還しました。ノリコさんひとりを日本に残す決定をあたかも大変に寛大な人道的処置だと、記者会見で述べていたのが印象的でした。これは、法務省が家族という決して分割出来ない社会の最小単位としての概念をまったく持っていないことの証です。ご両親は、不法入国という犯罪以外は犯すことなく、日本社会に受けいれられ働いてきました。働いてきたということは、不法だという人もあるでしょうが、ここは日本に貢献したと考えるべきで、家族は分離できないという原則に立って特別在留許可を与えるべきできでした。残されたノリコさんの気持ちに配慮できない役人ならびに法務大臣の残虐な性はまさに現在日本が直面している家族崩壊の根源です。この話には、続きがあって、確か私の記憶では、法務省がノリコさんのご両親の強制送還の後に、統一見解を発表して、今後似たようなケースがあった場合は特別在留許可を出すが、ノリコさんのケースには遡らないというものでした。法務省はのり子さんの気持ちをまた平気でずたずたに切り裂きました。」
私のブログとまったく同じ趣旨の発言を国連人権理事会の特別報告人がしていましたので、ここに再録しました。

アメリカのワシントン大学に2年、その後国際機関勤務などで24年海外暮らしをしていましたので(毎年必ず一度は日本へ帰ってはいましたが)どうも最近の日本人の考え方に違和感を感じていました。まあ日本人の考え方といいましても、インターネットのブログ記事に匿名で書いている無責任なものがほとんどですが。国籍法12条にしろ、カルデロンさんのケースにしろ、私の知っている日本人なら、長屋のおかみさん風に言うと、こうなります;
「やいやい、役人だかごまのはえだか知らないが、女子供をいじめるんじゃないよ。子供を親から引き離すなんて、よくもそんな阿漕なことができるもんだね、お前の親の顔が見たいもんだね、それともあんたは、木の枝のまたぐらから生まれてきたとでも言うのかい。血も涙もないことして、ちっとは恥ずかしいとは思はないのかい。このおたんこなす。」

鳩山総理は、閣内に人権問題を担当する部局を創るようなことを言っていたように思うのですが、どうなったのでしょうか。民主党政権は、改革をする政権といっていたような気もしますが、政権をとって以来、全く何のアクションもないのは驚くばかりです。政治主導といっていたのはどなたでしたか。この国連特別報告人の発言についてもただただ無視をしていくだけなのでしょうか。

私は、「Saving Private Ryan」の最後にこう書きました。
「社会の最小単位を家族として、これは絶対不可分だと言う原則を国がしっかり持ち、そのメッセージを絶え間なく国民に送ることが家族の崩壊を防ぐ唯一の方策ではないでしょうか。上の3つの例でも法務省は、法律を改正せずに次のことができるのではないでしょうか、ご検討ください。

1. ノリコさんのご両親に在留特別許可をさかのぼって与え、政務三役がポケットマネーでご両親の日本までの旅費を負担する。
2. 成田空港の日本人専用窓口に外国人用の入国スタンプを置いて家族ごとの入国審査に改める。
3. 国籍法17条の要件(生活の本拠が日本、6ヶ月以上の継続した滞在)を撤廃し、国籍法12条の被害者の国籍回復を可能にする。 」

2番めの成田空港の入国審査は改善が見られました。もし改善が一時的でないのなら、法務省の、政務官、副大臣、大臣に感謝いたします。1と3もやっていただけたらもっと感謝いたします。

と書いたところで、4月18日成田入国の際に、以下のトラブルが起こりました。
(あとがき)
4月18日に成田空港でダイチと一緒に日本人用ブースで入国手続きをしましたが、前々回と同様のトラブルが生じ、法務省が、まったく入国に関しての改善を行っていないことが分かりました。
(入国審査官)「次回は、お子さんは外国人ですから、外国人用ブースで入国手続きをお願いします。」
(私) 「ダイチは、私の子ですから家族として入国手続きをしていただけないのですか。」
(入国審査官)「ほかの日本人の方の迷惑になりますので、外国人用ブースでお願いします。」
(私)「家族が家族として入国審査を行っていることが迷惑になるとは思えません。ダイチは12歳ですから一人で外国人ブースに行かせることはできません。」
(入国審査官)「あなたも一緒に外国人用ブースのほうへ行ってください。」
(私)「日本人の私が何で外国人ブースで入国手続きをしなければいけないのですか。」
(入国審査官)「………」(沈黙)
ダイチと私の入国手続きは、この議論の前に終わっていました。この無駄な議論で5分ほど無駄な時間を費やしてしまいました。法務省はこのような簡単なことの改善もできないのかと驚くばかりです。


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コメント 1

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いやいや
考え方がすげぇ自己中心的
え?日本人なんですか?
在日は外国人なんですが…

外国人を自分の都合に合わせて、日本人のように扱えってこと?
by お名前(必須) (2015-05-18 21:03) 

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